「神棚」を祀る習慣・歴史は、いつから始まった?

神棚をしつらえ、御神札をお祀りする習慣はいつうまれたのでしょうか。はっきりとはわかっていませんが、江戸時代中期以降からうまれた習慣だと考えられています。

目次

江戸時代、伊勢の「御師」が御神札を配って歩いた

この絵草紙は文化5(1808)年に発刊された曲亭馬琴作、葛飾北斎画による『三七全伝南柯夢(さんしちぜでんなんかのゆめ )』の一節です。緋色の枠線で囲った部分に神棚が設えられているのがわかります。

江戸中期以降、伊勢の神宮の御神徳を全国各地で説いてまわる“御師”と呼ばれる人々がいました。この御師によって神宮の御神札が配られ、信仰が広められていったのです。

この御神札を祀るために作られたのが神棚の始まりだといわれています。当初は御神札を入れて置く簡素なものだったのが時代を経て豪華になっていき、現在も目にする宮型ができたと考えられています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次