神棚にお供えしよう! 神様と人を結びつける御神酒

神棚にお供えするお米やお水、お酒。このうちのお酒は古くから「御神酒の上がらぬ神はなし」といわれているほど、神様とは深い関わりがあります。

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神様へのお供え物のうち、最も重要とされる「お酒」

お米から造られるお酒(清酒)は、神様への捧げ物として欠かせないものです。古事記や日本書紀で語られるお米は、天照大御神から授けられた神聖なものとして描かれてきました。日本人は自然の恵みをもたらしてくれる神様に感謝し、翌年もまた豊穣を祈って暮らしてきたのです。

そしてお米には「稲魂」という御神霊が宿っていると考えられ、稲魂が宿るお米は神様への最上のお供えでした。

このお米を使って造られるのがお酒です。手間と時間をかけて造られるお酒は、人が神様をもてなす最高のご馳走でありおもてなしの品として尊ばれました。

お酒の語源の由来には「栄え」の意味や、邪気を「避ける」の意味があったともいわれています。

神様と人、人と人を結びつける「御神酒」

「御神酒」とは、神様へ捧げて御神霊が宿ったお酒を意味します。神社で祈願をしたあとの直会でいただく御神酒は、神様の供物を人が飲むことで神様と人が一体になると考えられています。

神前結婚式では、新郎新婦がいただく三三九度の「夫婦固めの盃」や、列席した親族による「親戚固めの盃」でも御神酒が用いられます。これは御神酒をいただくことで人と人の縁をつなぐとの考えによるものなのです。

 

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