神棚の設置に際しては、事前に部屋にお祀りする前に神社で道具類のお祓いをしてもらいます。できれば神職さんを自宅にお招きして空間のお清めと道具類のお祓い、神様に鎮まっていただき家族を見守っていただくようお伝えいただく「神棚奉斎」をしていただくとよいでしょう。
「神棚をしつらえる」というと、とても仰々しいイメージがつきものです。でも、毎日神様を敬い、大切にする気持ちがあれば大丈夫。必ずしも宮型を用意しなければならないわけでもないのです。
ここでは、いったん神棚の本式の祀り方とお供えに必要な祭器具について解説していきます。
神棚の正しい祀り方は、上記の図のとおりです。それぞれのポイントも列記しておきましょう。
◯ 棚板
天井から棚を吊るか、木製の棚受を取り付けて棚板を渡します。賃貸で壁に穴を開けたくない人は、タンスやチェストの上に半紙や奉書紙、白い布を敷いて宮型を設置しても可。
◯ しめ縄
邪気を祓い、神様のために清浄な空間をつくります。太いほうが正面からみて右にくるよう設置し、等間隔で紙垂を下げて年末には新しいものに取り替えます。
◯ 神鏡
神様の象徴で、正面中央に置きます。
◯ 灯明(神灯)
御神前を明るくするために設置します。
◯ 榊(榊立て)
神聖な樹木である榊は一対で設置します。
◯ 水器
毎日のお供えに必要なお水を入れる器で、御神前にお供えする際には蓋をとります。
◯ 瓶子
御神酒を入れる器で、一対で設置します。
◯ 平瓮(ひらか)
毎日のお供えに必要なお米やお塩を入れる器です。